突発性難聴とは
突発性難聴とは、その名の通り「ある日突然、片側の耳のきこえが顕著に悪くなる」難聴です。徐々に悪くなったり、今日は調子が良い、ということがないのが特徴です。
働き盛りの方に発症する例がよく見られ、過労・ストレスも発症に大きくかかわっているため、「身体からの悲鳴」と捉え、早期の治療と安静に取り組むことが重要です。
原因と症状
原因
突発性難聴の原因としては、ウイルス、内耳循環障害などが考えられます。これらに過労やストレスなどがきっかけとして加わり、発症するケースがよく見られます。
症状
ある日突然、片方の耳がきこえにくくなります。徐々に悪化したり、日によってきこえにくさの程度が大きく変わるようなことはありません。
また、めまいや耳鳴りの症状を伴うこともあります。
突発性難聴になった場合
発症から2週間以内に治療を開始することで、治りやすくなると言われています。
きこえにくくなったと感じたら、すぐにご相談ください。
なりやすい年齢
突発性難聴は、成人以降の、働き盛りの年代の方に発症する例がよく見られます。
ただ近年、小学生、中学生の患者様もご相談に来られます。
治療方法
基本的に、投薬治療を行います。ステロイド剤、代謝を高める薬、血液を固まりにくくする薬、抗ウイルス薬などを使用します。
治療期間
多くは2~3週間の治療で症状の改善が見られます。その後も継続的に症状を確認していく必要があります。
突発性難聴が治りやすい・治りにくい人
低音障害型の突発性難聴、めまいを伴う突発性難聴は、再発しやすい傾向にあります。
一方で、発症から2週間以内に治療を開始し、初診の際の難聴の程度が90デシベル未満であり、めまいを伴わなければ、完治の可能性が高いと言われています。加えて、若い方ほど完治が期待できます。
突発性難聴の予防方法
身体に無理のない程度の有酸素運動を習慣づけることは、血液の循環を良くし、代謝を高め、ストレス解消にもなりますので、突発性難聴の予防に効果があると言えます。