来院される方で、どのような異物が多いか
喉の異物
喉に引っかかった異物としてもっとも多いのが「魚の骨」です。加熱調理していても、骨は意外としっかりしていて、弾力も残っています。
食後に喉の痛み、異物感があるときには、慌てずにご相談ください。ピンセットや食道鏡文字が読めませんでしたを使用し、安全に取り除きます。
鼻の異物
鼻に詰まる異物としては、おもちゃがよく見られます。小さなビーズや部品などが大半です。
まだ言葉を話さないお子様がずっと鼻を触っているときには、鼻の穴を覗いてあげてください。一部が外に出ているようでしたら引っ張って取れることもありますが、決して無理はなさらず、ご不安なときにはご相談ください。ピンセット文字が読めませんでしたなどの器具を使用して安全に取り除きます。
魚の骨がささった時の対処方法と
耳鼻科に行かなければいけないタイミング
小さな痛みでも、継続している場合は要注意
喉に刺さった魚の骨は、大きさにかかわらず、絶対にとらなければなりません。
小さな骨であっても、感染を起こし、化膿性の炎症が慢性化して広がっていくことがあります。特に下咽頭などに膿瘍が形成されると、肺にまで炎症が波及し、ときに命を脅かします。
ですので、耳鼻科に相談する基準は、痛み・違和感の大小ではなく、痛み・違和感が食後も継続するかどうかだと言えます。
もちろん、「自然に取れた気がするけれど念のため診てほしい」という方もお気軽にご相談ください。
唾を飲み込む、うがいをする方法
唾を飲み込んだり、うがいをするだけで、魚の骨がすぐにとれることがあります。
「ごはんを噛まずに飲み込む」という方法でとれることもあるでしょうが、魚の骨がさらに深く刺さってしまうリスクもありますので、あまりお勧めしません。
食べ物やおもちゃを詰まらせた時の緊急手当てについて
食べ物が喉に詰まったとき
喉に食べ物が詰まったときは、無理に吐き出させるのは危険です。吐物が気管に入り、重篤になることもあります。
緊急手当てとして、本人を前屈みにして、その背中を手のつけ根で叩いてあげる方法があります。呼吸がおかしかったり、あえいでいるときには、周囲の人の手を借りて迷わず救急車を呼びましょう。
耳・鼻におもちゃが詰まったとき
耳・鼻におもちゃなどの異物が詰まったときには、落ち着いて、まずは何が詰まったかを確認しましょう。ご自身や周りの人では安全に取り出せないと判断したとき、耳の場合には少しでも出血が見られるときには、耳鼻科を受診してください。