大阪市の耳鼻科|中耳炎・副鼻腔炎なら多田耳鼻咽喉科医院 
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真珠腫性中耳炎

真珠腫性中耳炎とは

真珠腫性中耳炎「真珠腫性中耳炎」は、先天的、または耳管の機能不全によって、鼓膜が部分的に内側(中耳側)へとへこみ、そこに耳垢などが溜まって真珠のような塊になって増殖し、骨を溶かしていく病気です。
真珠のように見えることから「真珠腫」と呼ばれるこの塊は、骨を溶かす上に、中耳の音を伝える小さな骨や内耳の聴覚や、平衡機能を破壊していく危険なものです。

原因と症状

原因

生まれつき耳の皮膚成分が中耳へと入り込んでいたり、耳管の働きが悪いことで中耳の換気が十分でなかったりといった原因が挙げられます。
また、幼少期に滲出性中耳炎を繰り返したり、滲出性中耳炎を長引かせてしまうことで、将来的な真珠腫の発生リスクが上昇するとも言われています。

症状

真珠腫性中耳炎は、初期にはあまり症状がありません。以前よりきこえにくいな、時々耳垂れが出ることがあれば放置せずに早期にご相談ください。

  • 骨が溶けることによる痛み
  • 難聴
  • 耳だれ
  • 顔面神経麻痺
  • めまい

症状がみられる場合

真珠腫が悪化すると、中耳を囲む重要な臓器、神経に悪影響を及ぼします。髄膜炎、脳腫瘍などのリスクの上昇なども指摘されていますので、症状が現れた際には早期に受診されることをお勧めします。

なりやすい年齢

真珠腫性中耳炎は、年齢に関係なく発症します。近年は、お子様や30代までの若い方に見られます。

治療方法

軽度の場合、デブリスといわれる上皮の老廃物を除去し、洗浄・投薬で炎症をコントロールすることも可能です。
中程度以上に進行している場合や、保存的治療で炎症のコントロールが難しい場合は、真珠腫の除去、鼓膜・耳小骨の再建のための手術が必要になります(鼓室形成術)。

治療期間

真珠腫性中耳炎の場合、投薬や手術で治療した後、炎症がコントロールできるようになっても、継続して観察していく必要があります。

お風呂やプールは可能か

お風呂やプールは可能か投薬による治療の場合、耳に水が入らないのであれば、シャワーを浴びたり、湯船に浸かったりといったことにそれほど神経質になる必要はありません。
プールについては、治療の状態にもよりますので医師の指示に従ってください。
手術を受けた場合は、お風呂、プールどちらについても、医師の許可がおりるまでできません。

真珠腫性中耳炎の予防方法

滲出性中耳炎の再発を繰り返したり、滲出性中耳炎の治療を長引かせてしまうことで、真珠腫性中耳炎の発症リスクが上昇すると言われています。ですので、滲出性中耳炎になってしまった場合には、信頼できる耳鼻科専門医にきちんと治してもらうことが重要です。
そういった意味では、「滲出性中耳炎にならない」ということも、真珠腫性中耳炎の予防法の一つと言えます。鼻や喉の炎症に気をつけ、それらの風邪症状が現れた場合にはその都度、早期に治療を受け、症状を長引かせないことが重要です。

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