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お悩み相談コラム

2024.10.01

ラムゼイハント症候群とは?

  1. 葉加瀬太郎さんとラムゼイハント症候群

最近、バイオリニストの葉加瀬太郎さんがラムゼイハント症候群にかかられたことが話題になっておりました。

葉加瀬太郎さんは皆さんご存じの超有名なバイオリニストですが、実は私がトロンボーン奏者として参加している千里フィルハーモニア大阪と2度共演しておりまして、その際に直接お会いしたことがあります。本当に明るく気さくな方で日ごろはあまりなじまれていないクラッシック音楽も本当に楽しそうに生き生きと演奏されていました。

その葉加瀬さんが罹られたラムゼイハント症候群とはいったいどういった病気なのでしょうか?

 

  1. ラムゼイハント症候群の症状と原因

この病気は子供のころに罹って感染した水疱瘡のウイルスが体内に潜んでおり、体力の低下やお薬で免疫力が低下した際に暴れだして起こる病気です。

水疱瘡のウイルスは神経が大好きで感染すると神経を痛めつけてしまい、麻痺を引き起こします。

例えば顔面神経という神経に感染すると顔面神経麻痺がおこり顔の筋肉が動かなくなります。三叉神経という神経に感染すると顔面や耳の周囲の激しい痛みが起こります。

また、聞こえの神経や平衡機能の神経に感染すると難聴やめまいなどがおこります。加えて感染した部位の皮膚には水ぶくれや湿疹ができます。

 

  1. ラムゼイハント症候群の治療法と早期治療の重要性

治療はウイルスを撃退するお薬と神経の腫れや炎症を抑えるホルモン剤、神経の働きを改善するビタミン剤などを服用します。

なかなか改善しない場合や検査結果で神経の働きが強く障害されている場合は手術で顔面神経の周りの骨を削り圧迫を取り除く顔面神経減荷術という手術を行う場合もあります。治療が遅れると神経のやられた部位が広がり、改善に時間がかかったり麻痺が残ったりすることがあります。早期の治療が大切ということですね。

 

葉加瀬太郎さんは左の顔面神経がやられてしまったとのことですが、コンサートツアーも予定通り行われたとのことで、それほど重症でなければ改善する可能性が高いように思われます。しばらく時間はかかるかもしれませんがまたお元気な姿を拝見できればと思います。