慢性中耳炎とは
慢性中耳炎は、通常であればふさがっているはずの鼓膜に穴が開く、換気がうまくできていないなどの理由で、中耳で慢性的な炎症が起こっている状態です。
急性中耳炎とは異なり、痛みはほとんどありません。
慢性中耳炎の原因と症状
原因
鼓膜に穴が開いていたり、耳管の機能が上手く機能せずに起こる換気不全によって、中耳に慢性的な炎症が起こります。
また、急性中耳炎の治療が遅れたり、適切に行われなかったことによって、慢性中耳炎に移行することもあります。
症状
- 難聴
- 耳だれ
- めまい
- 耳鳴り
など
慢性中耳炎の症状がみられる場合
難聴により普段の生活に支障をきたすおそれがある他、細菌が容易に中耳に侵入してしまうため、中耳炎の頻発を招きます。
早期に受診されることをお勧めします。
慢性中耳炎になりやすい年齢
慢性中耳炎は、年齢に関係なく発症します。
慢性中耳炎の治療方法
抗生物質や点耳薬の投与により、耳だれなどの症状を抑えることができます。また、鼓膜の穴を通して中耳の洗浄を行います。
根本的な治療としては、手術が必要になります。鼓室形成術、耳小骨再建術、鼓膜穿孔閉鎖術などにより、難聴の改善が期待できます。
治療期間
洗浄や投薬による保存的療法の場合、炎症のコントロールができても、継続的に観察していく必要があります。
お風呂やプールは可能か
投薬による治療の場合、耳に水が入らないのであれば、シャワーを浴びたり、湯船に浸かったりといったことにそれほど神経質になる必要はありません。
プールについては、治療の状態にもよりますので医師の指示に従ってください。
手術を受けた場合は、お風呂、プールどちらについても、医師の許可がおりるまでできません。
慢性中耳炎の予防方法
慢性中耳炎は、急性中耳炎から移行して起こることもあります。ですので、「急性中耳炎にならない」ことも慢性中耳炎の予防法の一つと言えます。
風邪、インフルエンザは急性中耳炎のリスク要因となりますので、普段から食事、睡眠、運動に気をつけて、耳というよりは、全身の健康を意識して生活することが重要です。また、大阪市の住吉区にて、慢性中耳炎の心配がある方は、ぜひ当院もご利用ください。